沖縄教育移住歴も10年を超え、0歳から沖縄のインターナショナルスクール4校に通わせてきて(短期を入れると+2校)、いろいろなお子さんをみてきて、たくさんの悩みや、こうしたらよかったな、と今思う事。特に何歳から通うのがいいのか、や、沖縄での英語教育のいいところ、年齢ごとのトラブルや問題点など気になった事を中心に思った事を振り返りたいと思います。
また、日本人率多いでしょ?って思うところなのですが、実際はどうなのかというところも参考になるように記載したのでぜひ読んでみてください。
何歳からインターナショナルスクールに通わせるのがいいのか?
通わせる前に聞く質問で多いのが、何歳から行かせよう、ということ。
幼稚園は日本で卒園させたい、家庭で3歳まではみていたい、などで悩む方も多いみたいです。
そして、もう5歳なんだけど、遅いかな?などもよく聞きます。
私としては、出来るだけ早く1日3時間でもいいのでデイケアなどの英語環境に子供も自分も慣れていく事がいいのではないかと思いました。
語学力だけなら大学からでもいいと思いますが、うちの場合は思考から英語になり、英語があたりまえにならないと壁を超えられない、高校生までに2ヶ国語の努力は難しいと思いました。
ですので、0歳はともかく1〜3歳で英語の環境にいた事は、10年後をみていると、とても大きかったと思っています。
でも、6才だから遅い、とかもなく、思い立ったらできるだけ早くその環境に入れるのがいいかと思います。ただし、小学校低学年からの入学で日本語も英語も中途半端になってしまうと本人も親も大変なので、行くからには覚悟を決め、英語が身につくまでは日本語から離れる事も必要かもしれません。
沖縄のインターナショナルスクールは小学校で英語ゼロだと入学が難しいです。
幼稚園のうちに私立インターに滑り込む事で小学校への入学もほぼ保証されるので、少なくともキンダーガーデンでは入れるようにしたいですね。
小学校からだと、沖縄では入学できなくても、マレーシアなどでは英語の特別クラスを設けていて、英語ゼロから受け入れしてくれるところも多いようですので、英語ゼロで沖縄のインター小学校に入れたい場合、英語ができるようになるまではマレーシア→沖縄、という道もありますね。
沖縄のインターナショナルスクール入学の年齢
0歳〜デイケア
受け入れできる園は限定されるが英語クラスやモンテッソーリ教育があるので他のお子さんの成長をみつつ預ける事ができる。
例:
・クローバーモンテッソーリインターナショナルスクール
1歳〜デイケア
入学できるアメリカン保育園が増え、プリスクール中心に行なっているデイケアが多い。完全にアメリカ!という雰囲気のスクールが多くアメリカンのお子さんも多いです。小規模が多く、外国人経営でアメリカ基地のお子さん向けのプリスクールやデイケアが沖縄にはたくさんあります。日本語が通じないところが多いですが、その分ネイティブに囲まれて海外留学気分は高まります。いくつか見学に行きましたが、英語カタコトでも嫌がられる事もなく、優しく対応してくれます。
例:
・Early Learners International
・Kid Kampus
2、3歳〜プリスクール(Preschool)
個人的にはここからのスタートがベストだと思います。
1歳から受け入れしているデイケア&プリスクールの他に、高校まである私立のインターナショナルスクールでも受け入れしている学校もあります。後々転校も考えた上で、とりあえず入学し、言語習得を目指すのがおすすめ。
例:
・イーストウエストモンテッソーリスクール
・ニューライフアカデミー
うちは私立のインターにも通いましたが、ちゃんと座ってお勉強が合わず、デイケアで通っていたアメリカン保育園のプリスクールに通っていました。
私立インターに比べて自由度は高いですが、小規模のアメリカンプリスクールでも、フォニックスや曜日、月を読む練習を毎日行いました。
ネイティブのお子さんが多いスクールでもこのような授業を行っていましたので、通わせていた事はよかったと思っています。
日本人率について:年齢や学校によってかなり大きく変わってきますが、ネイティブメインで運営しているところは日本語検索だと出てこないので実際に下見、見学されることをお勧めします。
4歳〜プリK(Pre-Kindergarten)
ほとんどの私立のインターナショナルスクールにこのクラスがあります。
できればここに入学するまでに英語に馴染んでいる方が環境の変化に悩まないですむし、受験があれば合格確率が高まります。
5歳〜キンダーガーデン(Kindergarten)
机に向かってしっかりお勉強が始まります。
キンダーガーデンは卒業式もしっかりあり、思い出にもなります。
6歳〜エレメンタリースクール
英語ゼロでここからスタートするのは、沖縄では少し難しいと思います。小学校になると日本人率が高くなりお子さんが日本語がラクだと感じると、入学できても日本人のお友達ばかり増えてしまい英語が伸びない可能性もあります。ここからのスタートであれば、思い切って1年海外へ行き、ある程度英語ができるようになってから希望校への転校などもありだと思います。
どうしても海外に行けない場合は、低学年向けにアフタースクールクラブもありますので、できるだけ長い時間英語に触れる事ができるように。
夏は休みも長いので海外の短期留学へ、などもおすすめです。
沖縄のインターナショナルスクールのメリット
沖縄でインターに通わせていてよかったと思う事
・ビザがいらない
海外に行こうと思うと、引越しの他に、滞在ビザが必要になるけど、まずそれがいらない、気軽に移住できるので、海外の前のステップとしても、また、海外移住の準備段階でも子供は大きくなっていくので、数ヶ月だけでもアメリカンスクールやデイケアに通わせつつ、海外移住の準備もできる。
・食事に困らない
海外だと日本食に困るけど、沖縄は日本なのでスーパーマーケットでいつも食べている食品を購入できるし、一部、お刺身などにこだわりがなければ食事面のストレスはほぼないです。
・仕事ができる
子供が学校に行っている間にバイトもできる。これも日本なのでビザを気にしないですむという強みです。
・日本の健康保険で病院に行ける
当たり前と言えば当たり前ですが、海外生活と比較するとかなりの安心感ですね。うちは今ではほとんど病院にお世話になる事はないですが、就学前はよく発熱し病院に行く事も多かったので海外だったらと思うと精神的にも金銭的にも大変だっただろうなと思います。
・親同士が日本語でコミュニケーションできる
学校によって日本人の人数はさまざまですが、どこの学校も小学校以上は日本人の家庭が増えるので学業面の相談や学校やお友達との問題なども、親同士日本語で相談できる相手がいるのは精神的に心強いです。
・日本語の授業がある
沖縄のインターでは日本語が第二外国語になるので、日本語も勉強できます。
インターの日本語はあくまでも第二外国語のレベルですが日本語もしっかりやってほしい、という場合には、公文や塾などインター以外で日本語で授業を受けることも沖縄であれば選択肢も多く、ゆくゆく日本で受験も視野に入れている場合は可能性が広がります。
・海外文化も味わえる
小さい時はアメリカ基地内在住のお子さんのバースデーパーティーや、プリスクールによっては基地内のレストランや会場でのパーティーなど、アメリカ文化に触れる機会が多くあり、親としてもいい経験になりました。
・沖縄のプリスクールはネイティブ率が高い
最近になって、マレーシアのインタナショナルスクールを調べることが多く、気になったのは、ネイティブ率の低さ、です。
特に安いプリスクール、インター、ナーサリーに関しては、マレー系が多いようですね。
また、中国、韓国からの教育移住も多いので、ほとんどネイティブがいない、という現実を知りました。
それと比較すると、沖縄はプリスクールまではネイティブ率がとても高いです。
なぜかというと、キンダーガーデンからは小学校と同じ学校に行くことが多く、ほとんどのお子さんは基地内の学校へ行くため、プリスクールまで基地の外の学校へ行く方が多いです。
沖縄のインターナショナルスクールのデメリット
沖縄のインターナショナルスクールの問題点
10年を超えたからこそ思う、デメリット、沖縄のインターのここが問題、と思う事ですが、
ここに書いた事も、プリスクールや低学年ではほとんど気にならないですし、むしろ海外で不安を抱えながら生活するよりも、安心して生活できるので、沖縄のインタープリスクール、小学校入学前までの幼稚園は本当に楽しくていい経験おたくさんできておすすめです。
気になるところをいくつかピックアップすると・・・
・学校によって日本人が多いところがある
プリスクールや低学年では、外国人のお子さんの割合も高めですが、高学年になってくるに従って、日本でもそうだと思いますがお友達のグループ化、派閥のようなものができてきます。その時に、日本人グループとしてかたまってしまう学校も中にはあります。
お子さんの性格や学校にもよりますが、英語のために高い授業料を払って通わせている親からは不満も出てくる事も。実際に4年生くらいから中学生の年齢くらいで、英語意味なさそう、とか、日本語の中途半端さが気になり、日本の公立や私立受験で転校されるお子さんも多いです。
・学力の問題
沖縄のインターナショナルスクールのほとんどはアメリカ式の授業ですが、学力面は決して高くはないです。英語と共に学力も同時に伸ばしたい、という場合は学校以外での勉強や、塾に行く必要も出てくるでしょうが、沖縄では英語で学べる塾や習い事は少なく限られています。本人がやる気があればいいのですが、そうでない場合は環境としては物足りなくなってきます。
・アメリカの祝日基準である
仕事を持っている親からすると、日本の祝日が休みの仕事だと、子供と休みが合いません。小さい時は託児所などもありますが、小学校からは留守番させるか自分が休みをとらないといけないので、少し困りました。子連れで仕事した事もありましたが集中できなくて大変でした。
まとめ
プリスクール時代、小学校低学年は、海外文化も体験しつつ、海やプールで遊んだりもでき、沖縄での暮らしもとても充実していたように思います。
この10年超を振り返り、海外移住と沖縄移住での比較でベストなルートは、2、3歳から沖縄のプリスクール→インターへ通い、小学校1〜3年生位で海外の学校に行くのがいいのかな、と思いました。